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サッポロビール博物館

サッポロビール博物館

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Open Panorama北海道遺産にも選定されている日本で唯一のビール博物館です。苗穂地区には、開拓使時代からの産業の歴史を伝える資料館や史跡があります。

この建物は1890年(明治23年)に札幌製糖会社として建てられ、1897年(明治38年)からは札幌麦酒株式会社の製麦工場として1965年(昭和40年)まで麦芽を生産していました。1987(昭和62年)から博物館として使われています。庭にある樽に書かれた『麦とホップを製す連者(れば)ビイルとゆふ(いう)酒に奈(な)る』は2005年サッポロビール博物館リニューアルを記念して、サッポロビールの原点となる「開拓使麦酒醸造所」開業式(1876年9月23日)のサインを復元したものです。

開業式のサイン

開業式のサイン

冷製「札幌ビール」

冷製「札幌ビール」

当時開拓長官であった黒田清隆は多くの外国人を雇い欧米の知識や技術を取り入れた開拓事業を強力に進めました。トーマス・アンチセルが岩内で野生のホップを発見し、ビール造りを提案したことから、ビール事業を推進し1876年(明治9年)「開拓使麦酒醸造所」が設立されました。

北海道へ渡った人たちは、夜空に輝く北極星を自らのシンボルとして仰いだそうです。1878年(明治11年)開拓使のシンボル五稜星をマークとした冷製「札幌ビール」が世に送り出されました。これがサッポロビールの発祥です。

札幌での麦酒作りは、開拓使勧業課長で事業責任者となった村橋久成とドイツでビールの醸造技術を学んだ初めての日本人である麦酒醸造技師・中川清兵衛の二人の人物によってすすめられました。

煮沸釜(ウォルトパン)はビールを仕込む時に麦汁を煮沸するための釜で、この工程が味や香りに大きな影響を及ぼします。ここでホップを加えて煮沸することによりビール独特の苦みと香りがつけられます。

館内には、詳しく解説して下さるガイドのお嬢さん方がいます。撮影時にちょうど小学生の子どもたちが見学に来ていました。子どもたちの漢字の質問にも丁寧に答えているお嬢さんの姿が微笑ましく感じました。博物館内には、バーやビヤホールも併設されています。博物館を見学した後、百三十年の麦酒の歴史を知って飲むビールは格別でしょうね。同じ敷地内にはサッポロビール園、隣接して大きなショッピングモール・アリオもあります。

[開館時間]09:00〜18:00(入館は17:30まで)
[休館日]年末年始
[入館料]無料(10名以上の場合は要予約、車椅子の方もOK)
[電話]011-731-4368
[住所]〒065-8633 札幌市東区北7条東9丁目
[交通]地下鉄:東豊線「東区役所前」下車(乗車約10分)
バス:札幌駅北口2番乗り場 サッポロビール園・アリオ線(運賃200円)

撮影協力:サッポロビール博物館
参考資料:サッポロビール博物館資料、苗穂産業遺産マップ、さっぽろタイムトラベル

  1. ksmt

    かなり暗い条件にもかかわらず博物館の内部が非常にシャープに撮影されていて感心しました。完璧ですね。

  2. keiji

    ksmtさん、いつも有り難うございます。
    >博物館の内部が非常にシャープに
    館内の効果的な照明に助けて頂きました、ハイ。

  3. 天野屋 店主

    keiji さま
    またまた素晴らしいパノラマの、TBをありがとうございます。
    貴殿のサイト、人気が有り、アクセス解析でいつも上位をキープしています。現在月間アクセスが2万件を越えるほどに成長して来ました。これもTBして下さる方々のお陰と感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  4. keiji

    天野屋さま、どーもです。
    >またまた素晴らしいパノラマの、TBをありがとうございます。
    こちらこそ、いつも、ディープですばらしい情報、楽しみにしております。

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