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パイプオルガン作家・谷目基

パイプオルガン作家・谷目基

Open Panorama

函館在住のパイプオルガン作家・谷目基さんをお訪ねしました。アトリエは元町公園から胸突き八丁の坂道を上り詰めた高台にあり、眼下には函館の街が広がっていました。毎朝目を覚ました時に窓から自分の住んでいる街や海が見渡せるなんて、とてもとてもうらやましい。

そんなアトリエで谷目さんは五稜郭タワーに納めるパイプオルガンを製作中でした。手回しパイプオルガンは「ふいご」で空気を送り込んで音を出します。笛の部分は、一つ一つ音を調整しながら作るため、製作に半年程かかったそうです。五稜郭のあたりは桜が美しく咲くので、桜の木を使い、五角形の形も取り入れたものになるそうです。

パイプオルガン作家・谷目基

パイプオルガン作家・谷目基

二十歳のとき偶然、目白の街角で出逢った手回しオルガンの音に魅せられ、オルガン製作者になる事を決められたそうです。以来、木工は飛騨高山、音作りはパイプオルガンの工房、オルゴールの工房ではアンティークのオルゴールを学ばれたとのことです(谷目さんのプロフィールにある中学時代の出来事が、またすごい)。1995年(平成7年)、函館の近郊、厚沢部町で、オルガン製作工房HARELL研究所を設立。現在は生家に近いこちらにアトリエを移しパイプオルガンを作り続けています。

たまたま、記念すべき第一号のオルガンが修理のために里帰りしていましたが、残念ながら、その音色を聞くことはできませんでした。何処かでオルガンの音聴けませんか?と伺うと「近くのギャラリーにあります」とのこと。早速、訪ねることにしました。

ギャラリー村岡

ギャラリー村岡

に、その手回しオルガンはありました。オーナーの村岡武司さんは、函館の古い木造建築に塗り重ねられたペンキの層にサンドペーパーをかけ、色彩からその時代を「こすり出す」、とてもユニークな研究をされている、まちづくりグループ「元町倶楽部」の代表(次回、函館を訪れた時は、ぜひ、こすり出された歴史、拝見してみたい)。村岡さんに演奏をお願いすると「僕がやるとギャラ高いよ〜」なんて冗談をおっしゃりながら、快く回してくださいました。

↓手回しパイプオルガンの音

村岡さんの著書「鐘の音」(朝日新聞道南版に連載されたコラムをまとめたもの じろじろ大学出版局刊)に、谷目さんの手回しオルガンが登場していました。『木と風が生み出す感動的な音色に背中を押されて、二人は結婚を決意したのである。』旅の途中、ギャラリー村岡でオルガンに出逢ったカップル。披露宴にて『二人でハンドルを回したい』とのことで、このオルガンが遠い出雲の国まで旅をしたのだそうです。

【関連情報】
谷目基 オフィシャルサイト
「ギャラリー村岡」のjirojiro junction

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