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トルン・ライブ 小栗久美子

トルン・ライブ 小栗久美子

art & culture, event, PANORAMA

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Open Panoramaイコロの森のキャンドルナイト・イベントとして行われたトルン奏者 小栗久美子さんのライブ風景である。

正直、トルン(Trung)は、見るのも、聴くのも初めてである。なので、まずは、トルンについてのご説明。

トルンとは、竹で出来たベトナムのタイグエン(中部高原)地方の民族楽器。小栗さんの解説によると、もともとは、農作物を荒らす動物たちを追い払うために鳴らす道具だったらしい。その道具が進化して、現在のトルンになったとか。この竹、日本のものより薄く、節が長く、笛なんかにも使われているそうだ。

トルン演奏 - 小栗久美子

トルン演奏 – 小栗久美子

私自身、当日は、北川陽稔さんの写真・映像展「森と水の庭」を拝見するため、朝から森に行っていた。夕方、会場のレストランにてコーヒーを頂きながら一休みしていると、大きな荷物を抱えた小栗さんが現れた。そして、ケースを開け、楽器のセットアップ。その様子を興味津々拝見させて頂いた。丁度、木琴を縦にしたような感じだろうか、その形から、そんな第一印象を受けた。

そしていよいよコンサート開始。その音色、とても素朴で、イイ意味ワイルド。そのシンプルな作り故、洗練されたポピュラーな楽器には無い、その素材感(竹)を強く感じさせてくれる。

小栗さんの演奏、そのスレンダーな姿から想像できないほどダイナミックである。目を閉じるとベトナムの大地が語りかけてくる、そんなコンサートであった。

カラマツキャンドル

カラマツキャンドル

小栗さんにお願いして、音源を一曲提供して頂いた。曲は、コンサートの最後に演奏された、ベトナムの民族音楽「タイグエン地方に帰る」。パノラマ内で聴くことが出来るのでゼヒ!

このコンサート、さっぽろキャンドルナイト2009のイベントとして行われたもので、コンサートが終わった午後8時からは、レストラン内には手作りのキャンドル、そして、レストラン・ガーデンには、カラマツキャンドル(写真左)が点灯された。初夏のイコロに、アジアの風がゆっくりと流れた、そんな一時であった。

【関連情報】
トルン奏者 小栗久美子ホームページ
日本トルン協会
Wikipedia:タイ・グエン

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